地域協議会

  •  地域において技能実習に関する事務を所掌する国の機関は、当該機関のほか、地方公共団体の機関、機構等を構成員とする地域協議会を組織することができることとされています。
     地域協議会では、技能実習生を受け入れている地域ごとに、技能実習生の受入れに関し抱えている課題等が異なっている中で、各地域の出入国管理機関、労働基準監督機関、職業安定機関をはじめとした国の機関と地方公共団体の機関、機構等との相互の連携を図り、地域レベルでの関係機関の情報共有等を図る仕組みを構築することが目的とされています。具体的には、
     ① 技能実習制度の運用についての関係機関による情報共有の結節点となる場
     ② 技能実習における不正防止及び技能実習生の保護に重点を置いた取組方針を関係機関が確認する場
    等としての役割を担うことが想定されています。
  •  具体的に地域協議会が担う業務としては、例えば、
     ① 技能実習の適正化に向けた地域での取組方針の協議・決定
     ② 地域における技能実習の現状等のデータ、制度運用上の留意点等の把握・共有
     ③ 事業所管省庁の出先機関、都道府県等との密接な連携の確保・強化
     等が考えられます。

【留意事項】

  • 地域において技能実習に関する事務を所掌する国の機関について
    各地域の出入国管理機関、労働基準監督機関、職業安定機関をはじめとして、事業所管省庁の出先機関等も地域協議会の構成員として想定されます。
  • 地方公共団体の機関その他の関係機関について
    地方公共団体の機関としては、監理団体となる法人(事業協同組合等)の許認可権者であるという観点や、都道府県における国際協力の推進の観点から、主に都道府県が想定されています。
  • 実習実施者や監理団体等の地域協議会への参画について
    地域協議会は、地域レベルでの行政機関相互間の情報共有等を図る仕組みであり、不正事案や問題事案等についての協議も行うことが想定されていることから、実習実施者や監理団体等の事業者が地域協議会に参画することは想定されていません。